秘境ブーム

秘境ブーム。
いまや飯田線などでは
秘境駅をめぐるツアー列車まで走るほど、
ブームとなっています。

・・・でも私は何か不思議な気分にもなります。
秘境 というからには、人々の認知がほとんどなく、
人の往来も極めて稀でなければ成立しません。

すなわち、秘境と言われてきたところは、
注目されたその瞬間から、秘境ではなくなるのです。

私が生まれた昭和の時代は、
鉄道の世界もまだまだ秘境が沢山あったと思います。

国鉄再建法によって、秘境路線が淘汰されるまでは・・・

写真は在りし日のJR岩泉線です。
国鉄時代の頃から秘境路線と呼べるに相応しい山岳地帯に
その線路は敷かれ、手続き上は今年の4月まで生きた路線でした。

私が岩泉線にはじめて足を運んだのは1998年。
その時の感動、感激が忘れられず、
廃線になるまで何度か訪れました。

秘境路線。
利用者がほとんどいないのなら、
有っても仕方ないと言われてきたことでしょう。
でも私はその存在意義は必ず見いだせそうな気がします。
なぜなら、
時代が変われば「秘境」も立派なビジネスとなりえるからであり、
同時に「秘境」ではなくなり得ることができ、
人を呼び寄せることができる可能性が生まれるからです。

路線存続には最後にはお金の話も出るでしょうが、
今後の日本のローカル線の在り方を色々と考える岩泉線廃止でした。


2007年夏 JR岩泉線 押角峠

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同上
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秘境の秋

トンボがすごかった。
人差し指を立てれば必ずとまるほど
沢山飛んでいた。

山深く、どこまでも山深く
人の気配のしない道程

秋が深まろうとしてるこの季節
北東北の山峡で
静寂な時の流れの中に
細々と軌跡を描く単行ディーゼルの姿

秘境の秋の忘れられない光景でした



2007年10月 JR岩泉線 押角峠

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同上

貧弱な路

2007年8月 JR岩泉線 中里~岩手刈谷


070812-kariya_nakasato5.jpg

ぐにゃぐにゃに歪んだ鉄路が森の中に続いている
朝陽に照らされ、静寂の夏の朝
国鉄の香り漂う単行のディーゼルが
ユックリと現れ、
イグゾーストを残し、
森の中に消えて行く

子供のころ
日常にない秘境ローカル線に憧れ
感じたかった旅愁に出会えて
満足だった

茂市駅

JR岩泉線と山田線の接続駅、茂市。
三陸沿いの宮古から少しずつ山深くなってきて、
いよいよ山田線は山中へ踏み込むところにある。
ここから、閉伊川沿いに進む山田線とは違って、
突然閉伊川から外れ、峠に向かうのが岩泉線。

茂市駅の印象は、「昭和末期の特定地方交通線」を象徴とする佇まい。
線路は貧弱で、駅の屋根も跨線橋も板張りの風情があるもの。
そこに現れる単行のディーゼルの響きを聞いていると、
平成の時代になっても、タイムマシンに乗って昭和を見ているような錯覚に陥る。

まさに、私が幼少の頃眺めていた絵本や鉄道図鑑に載っている、あの風景。
大人になってからも、この風景に実際に出会えると思っていなかった。
それだけ、私にとっては、変に幼少の自分とリンクする、魅力的な風景である。

JR茂市駅 2007年8月


同上 2006年10月 最終の山田線との接続風景
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秘境ローカル線

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2006年10月 JR岩泉線 押角ー岩手大川

木深く、切り立った山の谷底を走る。
風景鉄道写真を撮る方ならよく知る有名な俯瞰撮影場所。
初めて訪れた時は、霧立つ雨の日だった。
単行のディーゼル車は、谷底をくねくねと進み、
この撮影地の下から、トンネルに入り、峠を越える。
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プロフィール

かすが

Author:かすが
平凡な社会人です。
1980年生まれ。
現在は兵庫県西宮市在住。
生まれつきの鉄道好き。
乗り鉄、切符、模型、写真・・・
幅が再現なく広がってゆき、
現在は 写真 の魅力に。

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